頭(頭痛やめまい)
①耳の異常
症状:「起き上がりや寝がえりをうつ際にグルグルと目が回ったり、フワフワと浮いたようなめまいが起こる」
原因:三半規管内の異常
「起き上がりや寝がえりをうつ際にグルグルと目が回ったり、フワフワと浮いたようなめまいが起こる」これは三半規管内の耳石(平衡感覚の感知機能)が正常に動作しないことで発症し、めまい症状の60%を占め、早期に治療することで改善を早めることができます。当院では耳周囲に独自の耳鍼(鍼+通電)を行うことで三半規管の機能を正常にします。さらに耳につながりを持つ手足のツボに鍼と灸をすることで、全身の血行促進、水分の正常な循環、内耳の機能向上を目的とした根本治療をすることでめまいの発作を抑制します。
症状:「耳鳴りと詰まった感じがして耳が聞こえにくい。最近はときどきめまいも起こります」
原因:内耳炎・慢性中耳炎
「耳鳴りと詰まった感じがして耳が聞こえにくい。最近はときどきめまいも起こります」内耳に炎症が起きると、耳鳴りや難聴が起こる場合があります。その後、三半規管にも影響し、回転性のめまい・吐き気・嘔吐などを発症します。また慢性中耳炎が内耳に及んだ場合にも発症します。重症化すると顔面神経麻痺を誘発することもありますので早期の治療が必要です。当院では耳周囲に独自の耳鍼(鍼+通電)を行い、内耳の血流を促します。また、免疫力向上・抗炎症作用・耳につながりを持つ手足・体幹のツボに鍼と灸を施し、内耳炎の根本治療を行います。これによりめまいや耳鳴り・難聴の軽減が期待できます。
症状:「ある日突然、ぐるぐる回るようなめまいがして立てなくなりました。耳が圧迫される感覚があり、強い吐き気や嘔吐があります」
原因:メニエール病
「ある日突然、ぐるぐる回るようなめまいがして立てなくなりました。耳が圧迫される感覚があり、強い吐き気や嘔吐があります」内耳の中にある水分量が過剰になり、発症すると考えられています。立てなくなるほどの強烈なめまいが生じて日常生活に大きな影響を与えますので、早期の治療が必須です。当院では頭鍼と耳鍼により脳からの指令と内耳の機能異常を抑制します。また全身の水分調節のツボを治療することで、耳の中の水分の分泌・再吸収を正常に行えるよう促します。メニエール病は他のめまい症の治療よりも、治療期間が長くなることが多いので、早めに治療を始めてください。
症状:「急に片方の耳が聞こえにくくなりました。耳が詰まった感じもします。めまいもあります」
原因:突発性難聴
「急に片方の耳が聞こえにくくなりました。耳が詰まった感じもします。めまいもあります」
薬の副作用で発症した場合でない限り、基本的には片側のみに起こります。耳をよく使う仕事や、ライブなどで大きな音を聞いた翌日や、大きな気圧の変化を受けた後などに症状を感じることもあります。突発性難聴は別の疾患に伴う症状で起こることもあるので、軽く見てはいけません。
当院では耳鍼を行い、耳周囲の血液の循環を改善します。軽度の場合は、これで回復することもありますが、重度の場合は鍼による刺激量を増加させます。また手足・体幹のツボを刺激し、全身の血液循環を改善、体力回復と免疫力向上の治療を同時に行うことで根本から治療します。患者さんの中には、家族や周囲に理解されず、精神的疲労を抱えた方も多いため、精神的に落ち着くような治療もいたします。
②貧血
症状:「立ち上がるとき、フーっとして一瞬ふらつきます」
原因:起立性低血圧
長期間にわたる疲労や睡眠不足から、脳に血液がうまく回らず酸素供給が不足するために起こります。
疲労回復が一番なので、当院では痛みを伴う治療は一切せず、心地よく一時間ほどリラックスできる治療を行います。鍼や灸で刺激して全身の血行を促進し、酸素供給をスムーズに行えるようにします。早ければ翌日には症状が治まる場合が多いです。
症状:「ふらつきと共に手足に力が入りにくい時があります」
原因:一過性脳虚血
少しふらつく程度から始まり、しびれや脱力も感じる場合は脳梗塞の可能性もありますので、病院での検査もおすすめしています。
脱力感のある部分に相当した頭部に鍼を行います。その後、手足の違和感を取るために患部に直接施術致します。脳梗塞が疑われる場合には病院の受診をお勧めします。
脳梗塞の場合、退院された後の後遺症を取り除くために各筋肉・関節部分に当院独自の鍼通電治療を行い、筋力の改善と可動域の拡大を目指します。また頭鍼により患部の神経症状などの改善を促します。早期の発見と、その後の治療により日常生活の質が大きく変わります。
③頭痛
症状:「ズキンズキンと脈打つような痛み」
原因:偏頭痛
頭の方側のみに脈拍と同時に痛みが生じます。痛みの原因は脳の血管が急激に拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、さらに血管を拡張させる炎症物質を発生させます。
例えば頭の右側に痛みを感じる場合、当院では左足を中心に治療します。鍼には誘導作用があり、刺鍼した場所に血液を集める効果(免疫反応の為)があります。この作用を用いて、頭部に集まった血液を足元にスムーズに流すことにより、血管拡張を防ぐ治療をします。そのため、当院では頭部への刺激は必要な場合を除き行いません。
症状:「締め付けられるような痛み」
原因: 緊張型頭痛
肩や首のコリが原因で、頭部への血流不足・栄養不足を起こし、頭部の筋肉が緊張して発症する頭痛です。
偏頭痛とは異なり、頭に輪をはめられたように締め付けられるような重い痛みが特徴的です。
当院での治療は、まず頭・首・肩・背中(場合によっては腰まで)など緊張している筋肉を緩めることから始めます。筋肉の過労から緊張型頭痛を起こしている場合は、これでほとんど解消されます。
しかし、精神的なストレスなどがコリに繋がり、頭痛を発症している場合、緊張をほぐす内関(前腕内側)やダン中(両乳頭の真ん中胸骨)に鍼を施したり、お灸で温める血流を促します。
症状:「定期的に起こる激しい痛み」
原因:群発性頭痛
1年のうち、群発期と呼ばれる決まった時期に起こる頭痛。15分~3時間続き、数週間~数か月、毎日同じ時間帯に痛みます。目の奥がえぐられるような強烈な痛みが起こり、立っていられなくなります。目の充血や流涙、鼻水、鼻づまり、額に汗をかくなどの症状を伴います。
場合によっては、くも膜下出血などの重症度の高い病気が原因の場合もあるため、当院では鍼治療の前に重症度の高い疾患が隠れていないかどうかを病院で精査していただくことをお勧めしています。そして問題がなく、群発期のみの頭痛と分かれば、季節性で慢性的な血管拡張型頭痛に当てはまりますので、頭の血液を足元へスムーズに流す治療をします。