悠鍼灸院|京都で唯一の治療型ボディコンサルタント

指の不具合

3月も後半になりました、日に日に暖かくなるものと思っておりましたが天候によってまだまだ寒い日も少しありますね。

今回はこの冬に当院にご来院された中でも、多かった症例で「弾発指(別名:ばね指)」についてです。
これは更年期の女性に多く見られる疾患です。
その他、手を酷使する職業の方や、スポーツ選手にも見られたりします。冬の寒い時期に手を握りこむ動作を繰り返すことで、指の関節周囲に強い力が加わり発症する方が続出しておりました。

実はばね指は、単体で突然に発症するものではなく、多くは前疾患として、「手根管症候群」や「腱鞘炎」を患ってから発症します。手を酷使することやホルモンバランスの乱れにより、筋や腱にかかる負担が変わり、炎症や腫脹、痛みが発生している状態です。指の曲げ伸ばしの際に引っかかったような感覚があり、痛みと共に指がはねるといった症状があります。
基本的に整形外科に行くと、痛み止め投薬による保存料保か、受傷している箇所を手術することが多いです。

今回は当院に通院されている方の症例をご紹介します。
50代の女性で、手を酷使するご職業、もともと前疾患があり手術した後にばね指を発症された方です。

鍼灸治療の目的は
1.痛みを止めること
2.指がはねないようにすること
3.お仕事への復帰
これらが鍼灸治療を受けるうえでの目的となります。

1.痛みを止めること

鍼灸治療には局所の痛みを緩和する効果があります。鍼を刺すことでその場所の血流を改善して発痛物質を流します。


このステージでは腕も同時に治療しますが、あくまでメインは手をメインにして治療します。

2.はねないようにすること

局所に鍼を刺すことでその周囲の筋肉を柔らかくする効果があります。このステージに行くと、手だけでなく腕全体に視野を広げ治療します。

元々、手の状態が悪くなる前に腕の疲労が関わっていることが多く、腕の付け根(胸付近)も同時に治療することで、手への負担を軽くする狙いがあります。

3.お仕事への復帰

どのようなお仕事をされているかによって復帰のタイミングは変わりますが、基本的には患者様としっかりお話をしたうえで決定します。

この時は、だいたい症状も8~9割は改善している状態です。自宅でのセルフケアや養生を試みていただくことで改善もグッと早くなります。

治療には段階があり、その段階に応じた治療法を選定する必要があります。

当院にご来院される患者様のほとんどは、ご紹介の方です。「他院へ通院したが治らなかった」、「病院が嫌だ」などなど理由は人それぞれですが、根気強く治療にいらっしゃった方は快方に向かっております。

もし、ばね指や、その前疾患である腱鞘炎、手根管症候群でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当院にお電話ください。必ずお力になれることと思います。